美容室を開業するための物件選びでは、必要な設備について入念にチェックする必要があります。

美容室の営業に欠かせない、水道(水回り)、ガス、電気などの配管、容量、配電の設備等が整っているかは要チェックです。

ここでは、美容室を開業するための物件を選ぶ際には、どのような点に注意が必要かを説明していきます。

美容室開業のための物件選びにはどこをチェックするか?

必要な設備の中でも、特に大事なのは、水道(水回り)、ガス、電気、でしょう。それぞれについて、チェックする部分の詳細を見ていきます。

水道(水回り)の給排水管のチェック

美容室は、水を大量に使う業種ですから、水回りは大変重要なポイントです。

上水道の店舗全体の水道効率は引込水道管の口径で決まります。美容室の場合なら、20mm以上はほしい所です。古い物件だと13mmの所もあるので、注意が必要です。

美容室はシャンプーが不可欠ですから、シャンプー台の水量が少ないのは大変問題です。シャンプー台を何台設置するかによってもどのくらいの水量を確保する必要があるのか異なってきます。また物件のテナントの階数によっても水圧が異なり、不足してしまう事もありますので、しっかりチェックする必要があります。

水圧は最低2.0気圧あった方が良いでしょう。足りない場合は圧力ポンプの設置が必要になってしまい、さらに工事費がかかりますので、水圧について必ずチェックしましょう。

また、排水管のつまり等のトラブルも避けたいものです。排水管の経口は、75mm以上あれば安心でしょう。最低でも60mmはほしい所です。もちろん、排水量もシャンプー台の数によって異なりますので、自分が設置したい台数は、借りたい物件の給排水管で足りるのかどうか考える必要があります。

しかし、いずれも、素人目に判断が難しい部分です。

ガス

まずは、借りたい物件のエリアは都市ガスが使えるのか、プロパンガスのみ使用可能なのかを調べます。

都市ガスは配管を通して供給されますが、プロパンガスはガスボンベの設置が必要です。都市ガスの場合は、美容室を開業しても大丈夫な容量が供給可能かをチェックします。プロパンガスはボンベの設置場所を考える必要があります。

プロパンガスはガスの配給会社の料金設定なども考慮し、契約時には美容室の規模に合った過不足無い契約を行いましょう。

電気

美容室はドライヤーや、パーマ用の機器など、たくさんの電気を使用する業種です。

そのため、たくさんの機器を使用することを考慮して、供給容量を決めます。

この計算を間違えると、美容室の営業時にブレーカーが落ちてしまうなどの大変なトラブルにつながりますので、物件検討時には大変注意が必要なポイントの一つです。

施術で使用する機器のほかに、空調や照明などの電気も考慮しなくてはいけません。ドライヤーは1台あたり、15アンペアが必要になります。自分が考えている美容室のセット面の設置台数が3台だとしたら、だいたい50アンペアほどは必要になると考えられます。

必要な電気量は、消費総電力(w)ワット÷100=A(必要アンペア)で計算できますので、自分の美容室でどのくらいの電気量が必要かは、必ず、計算しておきましょう。

もし、必要な電気量が確保できない場合は、多額の工事が必要になり、美容室開業の支障になるので、絶対に、しっかりとした電気量を計算します。

どんなに、物件が気に入っても、設備の条件が悪ければ、思っている以上に費用が掛かったり、思わぬトラブルが発生したりしますので、ここは手抜きをしてはいけない所です。

その他のチェック部分

他には、ボイラーや空調設備の設置場所なども確認が必要です。

循環式のボイラーを使用予定の場合は、機器のサイズが大きいので設置場所を確保する必要があります。

いずれにしても、美容室は、一般的な店舗と異なり、水道、ガス、電気を大量に使用し、且つ、大変重要な設備です。素人判断で進めてはいけません。不動産屋会社やビルのオーナーは専門家ではないので、大丈夫だろうと任せてしまうのも大変危険なことです。

後々問題がわかり、営業に支障が出てしまう事は、避けたいものです。

ぜひとも、設備のチェックを行える専門の業者に依頼することをお勧めいたします。

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